テラサイクルジャパン、P&Gジャパン合同会社、イオングループ各社は、大阪・関西万博の運営参加特別プログラム「Co-Design Challenge(CDC)」の取り組みを通じて、使い捨てをなくすことを目指した「これからのごみ箱(資源回収箱)」を製作しました。全国各地で展開するイオングループ店舗において、生活者の皆さまのご協力のもと回収した日用品の使用済みプラスチック製空き容器が原料として使われています。

会場に設置されたごみ箱(資源回収箱)
大阪・関西万博会場は未来社会の実験場としてSDGs達成・SDGs+beyondへの飛躍を実現する機会と位置付けられています。
ごみを捨てる(資源を回収する)タッチポイントとなるごみ箱(資源回収箱)を循環型社会の象徴として捉え、このプログラムを通じて日本での3R(リデュース、リユース、リサイクル)の意識を促進し、「循環型社会づくり」に貢献することを目指しています。

ごみ箱(資源回収箱)は、「燃やすごみ」「燃やさないごみ」「紙ごみ」「プラスチック」「かん・びん」「ペットボトル」「ペットボトルキャップ」が分別できるように7つの箱で構成されていて、遊び心のある投入口が特徴です。
ユニバーサルデザインを考慮し、本体には日本語と英語の表記に加え、誰でも理解しやすいイラストを採用しています。また、大人の方やお子様、車椅子をご利用の方々にも使いやすい高さに投入口を配置しています。
より多くの来場者の目に触れる様に、7つの箱をずらして連結することで、それぞれの箱の4面全てが見えるように工夫しています。
角度によって見え方が変わるデザインになっており、1つの面に分別の種類を表すピクトグラムを施しており、また別の面で、空き容器の回収からごみ箱(資源回収箱)ができるまでの資源循環のストーリーをイラストで表現しています。
残りの面には、リサイクル原料が使用されていることが一目で分かるように、カラフルな元の色合いを残している板材を採用しています。
仕様:ごみ箱1台 W55 x H150 x D45cm、7台連結後の横幅 約509cm

目に見えるリサイクル原料

原料となる日用品の使用済みプラスチック製空き容器
2023年10月19日~2024年11月30日の期間、全国各地のイオングループ店舗において、一般の生活者のみなさんにご協力いただき、日用品の使用済みプラスチック空き容器の回収を行いました。製作に使用した空き容器の重量は、1.3トンにも及びます。

集めた回収物は、選別後に細かく粉砕します。

粉砕したプラスチックは、加工して板材にします。リサイクル原料が使用されていることが一目で分かるようにカラフルな元の色合いを残しています。

ごみ箱(資源回収箱)の側面には、空き容器の回収から完成までの工程がイラストで描かれています。

完成した板材を組み立てて、ついに会場に設置されました!

完成までの動画を視聴する
大屋根リングの柱 #15、#26、#57、#76 の近くに設置されています。

©Expo 2025
ごみ箱(資源回収箱)に掲出された二次元コードをスマートフォンで読み取ると、リサイクルの仕組みを動画で見ることができ、視聴後にARカメラにアクセスすると、大阪・関西万博のキャラクター・ミャクミャクと一緒に写真撮影ができる仕組みになっています。

ミャクミャクのフォトフレームの入手方法
4月13日から10月13日まで開催中の2025年大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げています。「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」という3つのサブテーマのもと、世界各国が多様な提案を行い、未来社会に向けた取り組みが進められています。人工知能=AI、エネルギー、交通、都市開発などの分野における最新技術やアイデアが披露され、すべての人にとって持続可能な社会を、というコンセプトを中⼼に据えています。また、大阪・夢洲からすべての人にとってよりよい未来を創造するための文化的理解と多様性の重要性を世界に発信し続けています。
Co-Design Challengeプログラムは、大阪・関西万博を契機に、様々な「これからの日本のくらし(まち)」 を改めて考え、多彩なプレイヤーとの共創により新たなモノを万博で実現するプロジェクトです。万博という機会を活用し、プロダクトやサービスを新たに開発することを通じて、現在の社会課題の解決や万博が目指す未来社会の実現を進めます。Co-Design Challengeプログラムは、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が設置したデザイン視点から大阪・関西万博で実装すべき未来社会の姿を検討する委員会「Expo Outcome Design Committee」監修のもと生まれたプログラムです。